ミャンマー駐在体験談

ミャンマー政変後の状況を一人の日本人駐在員の視点で書くブログ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年3月27日 国軍記念日

3月27日は、国軍記念日で軍事パレードが行われた。この日に向けて、ミャンマーの治安部隊は、市民の抗議デモに最大限の警戒をしていた。前日の26日には、国営テレビを通じて、恐ろしい警告を発していた。その内容は、「外で抗議デモをするなら容赦なく背中や…

恐怖政治

最近のミャンマー国軍政府の行動から頭に浮かんだのが、今日の題目の「恐怖政治」という言葉だった。 大辞泉で「恐怖政治」を調べると以下のように書かれています。 投獄・拷問・脅迫・処刑などの暴力的な手段によって反対者を弾圧し、政治上の目的を達成す…

サイレント ストライキ

クーデター発生後のミャンマーでは、軍や警察などの治安部隊のことを、テロリストと呼んでいる。特に最近の治安部隊は、市民に対して残虐な虐待行為を繰り返し、治安部隊自らがミャンマーの治安を乱し、テロリストと呼ぶに値する行動をしている。当初は、デ…

戒厳令下のヤンゴン

3月14日、15日に、ヤンゴン市内6地区(フラインターヤー、シュエピーター、新ダゴン(北)、新ダゴン(南)、ダゴンセイッカン、北オカラッパ)に対する戒厳令を発令し、ヤンゴン軍管区司令官に行政権及び司法権を委譲する旨が、国営放送を通じて発表された…

治安部隊による激しい弾圧と戒厳令

3月14日、ミャンマーの治安当局による弾圧が激しさを増した。弾圧は、市民が道路に設置したバリケードに火をつけて燃やすことから始まった。反政府運動は当初、市民が都心部や商業地などに集まり、抗議デモを行っていた。それを治安当局が、催涙弾、ゴム弾、…

在ミャンマー日本大使による、ミャンマー政府への申し入れ

3月8日、丸山大使は暫定政権の外務大臣であるワナマウンルイン氏と会談した。大使からは改めて現状への強い懸念を相当強い口調で表明。具体的には、①暴力の一切の停止、➁スーチー氏以下NLD指導者の即時開放、③民主主義への復帰、の3点を訴えた。 これを読ん…

膠着状態のミャンマー

サンチャウン地区の警察による暴力 CRPH サンチャウン地区の警察による暴力 ヤンゴンのサンチャウン(Sanchaung)というエリアでは、警察を中心とした治安部隊による激しい弾圧が行われている。私の会社のマネージャー1人が、サンチャウンに住んでいるため、警…

治安部隊の暴徒化

「抗議デモを治安部隊が鎮圧」というニュースを見聞きすることは、今までに何回もあった。その場合、抗議デモを行う側が暴徒化し、市民の安全を守るために、警察などが武力を持って鎮圧するというものだった。しかし、今ミャンマーで起こっている事態は、そ…

治安部隊という名のテロリスト

2021年3月3日は、少なくとも38人の死亡が確認されたとマスメディアで報道されており、2月1日にクーデター発生後、一番最悪の日になった。 今回のことが起きて思い出したのは、かつて中国で起きた「天安門事件」だ。「天安門事件」は、1989年6月に北京の天安…

治安部隊が治安を悪化させる⁉

2021年3月1日、ヤンゴンの大型商業施設の一つ、ミャンマープラザが一時閉鎖を決めた。閉鎖の理由は、治安部隊が大挙して買い物客の安全を確保できないからだ。言葉にすると、全く意味不明なことが起きている。”治安部隊が大勢来ると、買い物客の安全が確保で…