ゼネストから一夜明けた2月23日は、デモ隊の活動はあまりなく静かな一日だった。それでもCDMは引き続き実行されており、銀行は軒並み閉店し、政府機関も閉ざされている。税関は一部稼働していたようだが、銀行が開いておらず輸入関税の納付ができないため、輸入通関ができない状況が継続している。
このような状況で、打開策を示せない国軍政府は、取り締まりと情報統制を強化している。取り締まり強化は、ゼネストが行われた22日は各地で逮捕者が相次ぎ、首都ネピドーでは200人を超える市民が逮捕されたと言われている。
At Nay Pyi Taw 🚨🚨🚨
— May (@Sunflow24456399) 2021年2月22日
You can see both policemen and soldiers are going to arrest peaceful protesters. They are just so brutal and cruel creatures!!! They are not human anymore! They are the ones who have to protect us. But they arrested and tortured us! #WhatsHappeningInMyanmar pic.twitter.com/gKUENEb5XK
問題なのは、政府による情報統制だ。毎日午前1時から午前9時の8時間は、インターネット接続が遮断される。スマートフォンを使用したデザリングも不可能で、インターネットへの接続が全くできない。そのため、夜間にアップデートするような企業のシステムには大きな影響を及ぼす。政府は、夜間のインターネット遮断の理由を明確に説明していない。さらに、Facebook、ツィッターといったSNSは、全日遮断されている。こちらはVPNを使用すると使用可能なので、昼間は使用することが可能だ。SNS遮断の目的は、抗議デモ活動の縮小だと思われるが、成功していない。
さらに今日は、残念なニュースが入ってきた。ミャンマーの英字新聞Myanmar Timesが3か月間休業するという。↓↓↓
国軍政府から、「クーデター」を「権限移譲」などの言葉に置き換えるよう、報道の表現に関して指示があったようだ。Myanmar Timesの休業は、こうした表現の自由を守れないことが原因だ。ビルマ語のわからない外国人にとっては、重要な情報源のMyanmar Timesが休業というのは、大きなダメージだ。
今の時代、いくら情報統制をしても、簡単に世界に発信できる。そういった行為を権力で封じ込めようとしても、おそらく抗議デモは収まらないだろう。次に国軍政府が打ち出す打開策に注目したい。